2010年 10月 03日
ヤマハ S-QUALOのご紹介① |
先日、ヤマハ発動機より発表されましたニューモデル【S-QUALO】ですが、
9月末にマリノアでも九州地区ヤマハ販売店へのニューモデル説明会があり、その時に私も試乗して、詳しく色々と見てみましたのでご紹介したいと思います。
S-QUALOの一番の大きな特徴としては、通常バウ(船首)部分はカタマラン艇【双胴船】でない限り、三角形の形をしているのですが、
S-QUALOはスクエア形状の四角形の形になっております。スクエア形状なので、バウデッキも広くなっており、バウレール類も高めに設定してありましたので、バウでの釣行時もやアンカリング時の作業時でも安心です。
上部デッキ部はスクエア形状ですが、
下部の船型は、ヤマハYFシリーズやFASTシリーズと同じようなV型船型+ウェイブスラスターブレードがありましたので、試乗時はかなり波が高い状況でしたが、ブレードが波を切って走行してくれているので走波性も良いし、スクエア形状の左右の出っ張った部分が、バウから跳ね上がるスプレーも抑えてくれており、視界も良好でした。
それともう一つの特徴は、静止時の船体のローリング(横揺れ)を抑えるため、船体左右後部に装備された
アンチローリングブレード&サイドスポンソンです。このブレード&スポンソンのおかげで、波浪中の横安定性(ロール角)が、ヤマハYF-27と比較すると約153%向上しているとのことです。こちらも波が高い状態で試乗したおかげで、ブレード&スポンソン効果をより感じることができました。感じとしては船体が揺られても静止するのが早く、揺れ続けることが無いのでこちらもデッキ上での作業も行いやすいし、何より船酔いしやすい方でも安心して乗っていただけると思います。
デメリットとしては、船体左右後部の水面下に、このブレード&スポンソンが出っ張っている影響で加速中は水の抵抗を受けているような感じです。27ftという船体の大きさと重量、幅もYF27と比較するとワイドになっていることもあり、静止状態からハンプ状態までの加速時では300馬力搭載の場合でも、特にボート経験者の方には多少加速に物足りなさを感じる方もおられるかもしれません。プレーニング状態になりますと特にブレード&スポンソンの影響は感じることはなく、GPSが設置されていませんでしたので正確にはわかりませんでしたが、速力も荒れた海面を30ノットオーバー出ていたと思います。(体感ですが)
ヤマハの速力計測データーでは、軽荷(乗員2名 フルOP)で約35.7ノット、重荷(乗員フル フルOP)で35.1ノットです。(上記はF300での計測データーで、気象、海象状況によって変動があります)
それともう一つ、
後ろにある船外機を取り付けるトランサム部分が、前方に引っ込んだ状態になっています。このような形状になっていますので、左右後部にオプション用品が取付可能になっています。
左舷側には、折畳式スイミングラダーが取付できます(オプション)
右舷側には、この形状のおかげで船外機艇初のスターンスラスターが取付可能になりました(工場オプション)
そして通常の船外機ボートは、船外機部分が後ろに出っ張って取付されているので、バックで桟橋や岸壁などに寄せることはあまりできませんでしたが、この形状なら寄せても船外機が出っ張っていないので安心です。それと船外機が出っ張っていないことで、船体実測長は短くなりますので保管料も少しですが安くなるのではないかと思います。
次に続く。
9月末にマリノアでも九州地区ヤマハ販売店へのニューモデル説明会があり、その時に私も試乗して、詳しく色々と見てみましたのでご紹介したいと思います。
S-QUALOの一番の大きな特徴としては、通常バウ(船首)部分はカタマラン艇【双胴船】でない限り、三角形の形をしているのですが、
S-QUALOはスクエア形状の四角形の形になっております。スクエア形状なので、バウデッキも広くなっており、バウレール類も高めに設定してありましたので、バウでの釣行時もやアンカリング時の作業時でも安心です。
上部デッキ部はスクエア形状ですが、
下部の船型は、ヤマハYFシリーズやFASTシリーズと同じようなV型船型+ウェイブスラスターブレードがありましたので、試乗時はかなり波が高い状況でしたが、ブレードが波を切って走行してくれているので走波性も良いし、スクエア形状の左右の出っ張った部分が、バウから跳ね上がるスプレーも抑えてくれており、視界も良好でした。
それともう一つの特徴は、静止時の船体のローリング(横揺れ)を抑えるため、船体左右後部に装備された
アンチローリングブレード&サイドスポンソンです。このブレード&スポンソンのおかげで、波浪中の横安定性(ロール角)が、ヤマハYF-27と比較すると約153%向上しているとのことです。こちらも波が高い状態で試乗したおかげで、ブレード&スポンソン効果をより感じることができました。感じとしては船体が揺られても静止するのが早く、揺れ続けることが無いのでこちらもデッキ上での作業も行いやすいし、何より船酔いしやすい方でも安心して乗っていただけると思います。
デメリットとしては、船体左右後部の水面下に、このブレード&スポンソンが出っ張っている影響で加速中は水の抵抗を受けているような感じです。27ftという船体の大きさと重量、幅もYF27と比較するとワイドになっていることもあり、静止状態からハンプ状態までの加速時では300馬力搭載の場合でも、特にボート経験者の方には多少加速に物足りなさを感じる方もおられるかもしれません。プレーニング状態になりますと特にブレード&スポンソンの影響は感じることはなく、GPSが設置されていませんでしたので正確にはわかりませんでしたが、速力も荒れた海面を30ノットオーバー出ていたと思います。(体感ですが)
ヤマハの速力計測データーでは、軽荷(乗員2名 フルOP)で約35.7ノット、重荷(乗員フル フルOP)で35.1ノットです。(上記はF300での計測データーで、気象、海象状況によって変動があります)
それともう一つ、
後ろにある船外機を取り付けるトランサム部分が、前方に引っ込んだ状態になっています。このような形状になっていますので、左右後部にオプション用品が取付可能になっています。
左舷側には、折畳式スイミングラダーが取付できます(オプション)
右舷側には、この形状のおかげで船外機艇初のスターンスラスターが取付可能になりました(工場オプション)
そして通常の船外機ボートは、船外機部分が後ろに出っ張って取付されているので、バックで桟橋や岸壁などに寄せることはあまりできませんでしたが、この形状なら寄せても船外機が出っ張っていないので安心です。それと船外機が出っ張っていないことで、船体実測長は短くなりますので保管料も少しですが安くなるのではないかと思います。
次に続く。
by mc-marinoa
| 2010-10-03 19:15
| ヤマハボート